睡眠不足の大きすぎる代償|40代への注意喚起

健康

日本人の平均睡眠時間は約7時間程度とされています。

これは、NHK放送文化研究所が2020年に行った調査によって明らかになったものです。

一見して、「7時間も寝られているなら、十分じゃない?」と感じてしまいますが、私たち40代以上の世代では、この限りではありません。

しかし、実を言うと40代以上の平均睡眠時間は、これよりも下回っていることがわかっているのです。

そして、睡眠時間が少ない状態を放置していると様々な健康上のリスクを負ってしまいます。

今回の記事では、そんな私たち40代以上の世代が負う睡眠不足のリスクに焦点を絞って、詳しく解説していきましょう。

冒頭でも述べたとおり、睡眠不足のリスクについて解説していきます。

こちらの項では、「睡眠不足がもたらす大きすぎる弊害」と題して、睡眠時間が足りないことで起きるリスクの中でも主だったものを、4点ピックアップしてまとめました。

働き盛りの40代。

私たち大人世代は、社会経済の中核を担う存在として日夜仕事に没頭しています。

家族を養う人間としても、意義のある存在として活動しているとも言えるでしょう。

そんな40代の我々ですが、睡眠不足は仕事のパフォーマンスの低下に大きな悪影響を与えてしまうため、より一層の注意を払わなければなりません。

というのも、6時間以下の睡眠時間が続いた場合、脳が正常な機能を発揮することができないからです。

ここで言う正常な機能とは、学習・記憶力の維持論理的な思考や適切な意思決定をするための機能などを指します。

いずれも仕事の生産性を向上させるためには、なくてはならない機能たちです。

「毎朝のコーヒーでカフェインを摂取しているから大丈夫。生産性は担保されている」

そんな風に思う人もいるかも知れませんが、人間の身体の作りは、そんな単純ではありません。

たとえカフェインを摂取していても、薬物を投与していても、強大な意志の力をもってしても、睡眠不足の解消には対処できないのです。

ただ、例外としてショートスリーパーと呼ばれる、睡眠時間が5時間以下でも脳の力が衰えない人たちもいます。

しかし、そういった人は遺伝子の突然変異によるものと考えられているため、自分もショートスリーパーかも知れないと、楽天的にかまえることはできません。

ある研究によると、ショートスリーパーとなって生まれる確率は、雷に打たれる確率よりもはるかに低いとされています。

つまり、私たちのほぼ全員が6時間の睡眠では、仕事のパフォーマンスを十分に発揮することができないということになります。

したがって、私たち40代が仕事でいかんなく能力を発揮して十分な成果を残すためには、日ごろの睡眠時間をしっかり取っておく必要があるのです。

・6時間以下の睡眠時間では脳は正常な機能を発揮できない

・ショートスリーパーとして生まれる確率は雷に打たれる確率よりもはるかに低い

人間関係の悪化

仕事のうえで、部下についカッとなって叱責したことがある人は多いはずです。

このように、ふとした瞬間に感情的になってしまうことも、睡眠不足が関係しています。

なぜなら、睡眠不足が続くと脳内の部位の中でも感情を司る「偏桃体(へんとうたい)」と呼ばれる部位が過剰反応を起こすようになるからです。

扁桃体が過剰反応を起こすと理性的な反応よりも、動物のような原始的な反応を示しやすくなるため、先述のとおり感情的になってしまいやすくなります。

感情的になってすぐに怒り出す人が、周囲の人々と適切な人間関係を生み出すことが困難となることは、想像に難くないでしょう。

感情をコントロールし人間の関係の悪化を防ぐ意味でも、睡眠不足は解消していく必要があります。

・睡眠不足が続くと「偏桃体(へんとうたい)」と呼ばれる部位が過剰反応を起こす

・偏桃体が過剰反応を起こすと感情的になりやすくなる

・感情的になって、すぐに怒り出すようなことが増えれば人間関係の悪化を招いてしまう

健康リスクの著しい増大

前述のとおり、私たち40代は社会経済の中核であり、また家族を養うための大黒柱的な存在です。

そんな私たちが健康を患ってしまっては、社会へ与える悪影響は計り知れませんし、ともすれば家族を路頭に迷わせることになってしまいます。

そのため、健康管理に対してはほかの世代よりも、さらに敏感になっておく必要があるでしょう。

しかし、この健康管理に対しても睡眠不足は大きな敵として立ちはだかってしまうのです。

たとえが睡眠時間が6時間から7時間を下回る日々が続くと、免疫機能が低下してしまい発ガンの危険性が2倍に高まります。

また、心血管病や脳卒中心不全うつ病糖尿病肥満のリスクも高めてしまいます。

さらに言うと、認知症のリスクも上昇してしまうため、睡眠不足は健康管理にとって百害あって一利なしです。

とくに、認知症のリスクの上昇は30代、もしくは40代からはじまるとされていますので、より一層気をつけておく必要があるでしょう。

・睡眠時間が6時間から7時間を下回る日々が続くと、免疫機能が低下し発ガンの危険性が2倍になる

・心血管病や脳卒中などの様々な病気のリスクも増大

・認知症のリスクも増してしまう

遺伝子への悪影響

睡眠不足は遺伝子への悪影響をも引き起こします。

遺伝子とは、私たちの身体を形作るための設計図です。

我々の身体は、この遺伝子の情報をもとに日々、代謝をくり返して状態を保っています。

しかし、そんな遺伝子が変異してしまうと大きな弊害が生まれてしまい、人体にとって危機的な状況に陥ってしまうため、看過することはとてもできません。

そして、この睡眠不足による遺伝子の変異の中でもとくに恐ろしいのは、老化現象です。

老化現象が進んでしまえば、日常の様々なシチュエーションで障害が発生することは言うまでもありません。

したがって、私たちは遺伝子組み換え食品に敏感は反応を示しますが、それと同じように、睡眠による遺伝情報の変異についても敏感になる必要があります。

普段から睡眠時間を削っている人は睡眠を粗末に扱わず、適切な睡眠時間を確保するようにしましょう。

・睡眠不足が続くと遺伝子が変化し老化現象が起こる

今回の記事では、睡眠不足にまつわる様々な弊害について解説してきました。

睡眠不足は、あなたの人生にとって非常に大きな暗い影を落としてしまう、見過ごせない状態の一つです。

「ちょっと寝不足かもしれないな」

そんな風に少しでも感じている方は、睡眠時間をより確保して健康でパワフルな毎日を送れるようにしてください。

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